スギ花粉症が治る!?アレルゲン免疫療法(皮下・舌下免疫療法)について|高崎市 乾小児科内科医院|アレルギー科・循環器内科(心臓血管内科)

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スギ花粉症が治る!?アレルゲン免疫療法(皮下・舌下免疫療法)について

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花粉症に悩まされている方は5人に1人といわれ、その数は増加傾向。さらに近年では花粉症発症年齢の低下が叫ばれています。中でもスギ花粉を原因としたものは70%ともっとも多く、世界的な温暖化の影響でスギ花粉飛散数も増加が予想されます。気象庁によるシミュレーションでは関東のスギ林密度も増加する傾向にあります。

花粉症に対しては従来、出た症状を緩和させる対症療法が大半でしたが、症状そのもの軽くすることを目的としたアレルゲン免疫療法(特異的減感作療法)も行われています。

 
アレルゲン免疫療法とは?

アレルゲン免疫療法とは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ長期にわたって投与していくことにより、アレルゲンに曝露された場合に引き起こされる関連症状をやわらげる治療法です。

効果は個人差があり、多くの人には非常に大きな効果がある一方、一部にはあまり効果が表れない人もいます。効果としては、症状が軽くなったり、お薬を減らしたりすることが期待でき、鼻アレルギー診療ガイドラインでは軽症から最重症まで全ての患者さんに対して選択できる治療と位置付けられています。

 
治療方法の違い

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注射による皮下免疫療法と飲み薬による舌下免疫療法がありますが、痛みがない、自宅で行える、安全性が高いことから舌下免疫療法が主流となっています。舌下免疫療法はさらに使用する薬のタイプに液体と錠剤があります。

錠剤タイプは2018年6月末に発売が開始されたばかりのため来年4月末までは長期処方ができない(新薬には販売開始から約1年は14日までしか処方ができない決まりがあります)ものの、液体タイプに比べ保管方法が簡便で、保持時間が短いなどの利点があります。また液体タイプよりも高濃度であることから錠剤タイプの方が早期に効果が得られる可能性が期待されています。

※販売メーカーに確認したところ、来年5月からは長期処方が可能となるようです(2018年9月4日追記)

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注意点は?

ガイドラインでは効果の期待できるアレルゲンの維持量を、定期的に3-5年を目安に投与し続けることが推奨されています。対症薬物療法のように即効性を期待して行うものではなく、長期的な姿勢で治療に臨む必要があります。

 
副作用は?

アレルゲン免疫療法は、アレルゲンを投与することからアレルギー反応が起こる可能性があり、ごくまれにアナフィラキシーという重い副作用が現れることもあります。そのため、治療は副作用に対する適切な対応ができる医師のもとで行われます。

主な副作用
  • ・口の中のむくみ、かゆみ、不快感
  • ・喉の刺激感、不快感

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循環器内科、アレルギー科、小児科、内科、健診
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