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インフルエンザの予防接種はいつ受ける?効果と接種回数を解説

2026/10/16
インフルエンザ予防接種を受ける時期・効果・接種回数を解説するアイキャッチ画像

「インフルエンザの予防接種は、いつ受ければよい?」「子どもは何回?」「鼻にスプレーするワクチンも選べる?」。毎年受けるワクチンだからこそ、接種時期や効果について迷う方も多いと思います。

インフルエンザワクチンは、接種すれば絶対にかからなくなるものではありません。それでも、発症する可能性を下げ、かかった場合の重症化を防ぐ効果が期待できます。この記事では、接種時期、効果と持続期間、接種を特に検討してほしい方、注射とフルミストの違いをまとめます。

2026年9月現在、群馬県は例年より早くインフルエンザの流行シーズンに入っています。 当院では注射の予防接種を9月15日から、鼻にスプレーするフルミストを9月25日から実施しています。今年接種を考えている方は、当院の接種日・料金の案内をご覧ください。高崎市の高齢者の方は、2026年度の助成案内も確認できます。

目次(押すと目次が出ます)

インフルエンザの予防接種はいつ受ける?

例年、日本では12月から3月頃にインフルエンザが流行し、1月末から3月上旬にピークを迎えます。そのため、一般的には12月中旬までに接種を終えることが目安とされています。ただし、流行が始まる時期は毎年同じではありません。「必ず11月まで待つ」という決まりはなく、地域の流行状況も見て接種時期を決めます。

2026年は群馬県で9月上旬に流行シーズン入りが確認されました。接種を希望する方は、例年の時期にこだわって先延ばしにせず、ご自身やお子さんの予定に合わせて検討してください。

13歳未満のお子さんが注射を受ける場合は2回接種が必要です。1回目と2回目の間隔も考え、早めに予定を立てるとよいでしょう。

ワクチンの効果は?いつから、いつまで続く?

発症と重症化を防ぐ効果が期待できます

ワクチンを接種しても、インフルエンザウイルスが体に入ることや、インフルエンザの発症を完全に防ぐことはできません。一方で、発症の可能性を下げ、肺炎などを伴う重症化を防ぐ効果が期待できます。特に高齢の方や持病のある方では、重症化を防ぐことが接種を考える大切な理由になります。

「何%効くか」は、一つの数字では示せません。年齢、流行するウイルス、ワクチンに含まれる株との違いなどによって、シーズンごとに結果が変わります。

一例として、厚生労働省が紹介する2015/16シーズンの国内研究では、6歳未満のお子さんの発症を防ぐ有効率は60%でした。これは「接種した子どもの60%は絶対にかからない」という意味ではなく、接種しなかった子どもと比べて、発症する割合が約60%低かったという意味です。

インフルエンザワクチンの有効率60%の意味を、未接種100人中30人、接種100人中12人が発症する仮の例で示した図解。発症する割合が60%低下することを表している

効果はいつから?持続期間は?

注射のワクチンでは、接種から約2週間で予防効果が期待できるようになります。2回接種するお子さんでは、2回目を終えてからの期間も考えて予定を立てます。

注射のインフルエンザワクチンの効果が出るまでの流れを示す図解。接種した日は十分な効果がなく、約2週間後に予防効果が期待でき、その後数か月かけて効果は徐々に弱まる。13歳未満は2回目まで予定を立てる

効果が続く期間は約5か月が目安です。ただし、接種から時間がたつにつれて効果は徐々に弱まります。流行するウイルスも年によって変わるため、昨年接種した方も、その年のワクチンを検討します。

インフルエンザウイルスにはA型、B型があり、毎年流行する株を見据えてワクチンが作られます。流行株とワクチン株に違いが生じても、直ちに「まったく効かない」というわけではありません。ただし、効果の程度はシーズンごとに変わります。ワクチンの株がどう決まるのかや、今季の3つの株については、別記事「インフルエンザワクチンは毎年変わる?株の決まり方と2026/27シーズンの中身」で解説しています。

どんな方に接種を勧める?

接種は幅広い年齢の方が検討できます。特に、65歳以上の方、心臓病・糖尿病・呼吸器疾患などの持病がある方、妊娠中の方、お子さん、医療・介護の仕事をしている方は、接種の意義が大きい方々です。受験を控えた方や、重症化しやすい家族と暮らす方も、ご自身の予定や家庭の状況に合わせて検討できます。妊娠中の方は注射の不活化ワクチンを選びます。

このうち、法律に基づく定期接種の対象は、原則として65歳以上の方と、60~64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能またはHIVによる免疫の機能に一定の重い障害がある方です。持病がある方全員が定期接種の対象になるわけではありません。 定期接種に当たらない方も、任意接種として受けられます。

注射とフルミスト、どちらを選ぶ?

当院では、従来の注射に加えて、鼻にスプレーするワクチン「フルミスト」にも対応しています。

注射のワクチンフルミスト
ワクチンの種類不活化ワクチン弱毒生ワクチン
対象年齢生後6か月以上2歳以上19歳未満(2~18歳)
接種方法腕などに注射左右の鼻に噴霧
接種回数13歳未満は2回、13歳以上は通常1回年齢にかかわらず1シーズン1回
接種後にみられやすい症状注射部位の痛み、赤み、腫れなど鼻水、鼻づまり、せき、発熱など

フルミストは注射が苦手なお子さんの選択肢ですが、妊娠中の方や免疫機能が大きく低下している方には使用できません。喘息の状態や服用中の薬などによっても判断が必要です。対象年齢内でも、注射のほうが適している場合があります。

「鼻からのワクチンのほうが必ずよく効く」とは言えません。年齢や体調、接種回数、注射への苦手意識を踏まえて選びましょう。詳しくはフルミストと注射の違いを解説した記事をご覧ください。

子どもは何回接種する?

注射のワクチンは、生後6か月以上13歳未満で2回接種します。通常は1回目から2~4週間程度あけて2回目を接種し、免疫をつけるためには4週間程度あけることが望ましいとされています。13歳以上は通常1回です。

一方、フルミストは2~18歳で1シーズン1回です。注射で2回接種する年齢のお子さんでも、フルミストの接種回数は1回です。年齢だけで接種方法を決めず、体調や持病、服用中の薬も確認します。

インフルエンザワクチンの年齢別の接種回数をまとめた表。注射は生後6か月~12歳で2回、13歳以上は通常1回、フルミストは2~18歳で1回、注射2回の間隔は2~4週間(目安は4週間)

副反応と接種前に伝えてほしいこと

注射のワクチンでは、接種した場所の痛み・赤み・腫れがみられることがあります。発熱、頭痛、だるさなどが出ることもありますが、多くは数日でおさまります。フルミストでは、鼻水や鼻づまりなど、鼻やのどの症状が比較的よくみられます。まれに強いアレルギー反応が起こることもあります。

明らかな発熱や重い急性疾患があるときは、体調が回復してから接種します。以前のワクチン接種で強いアレルギー反応があった方、持病やアレルギーがある方、免疫を抑える治療を受けている方は、接種前にお伝えください。フルミストを希望する方は、喘息や最近の喘鳴、服用中の薬についても確認します。

よくある質問

9月に接種しても、冬まで効果は続きますか?

9月に接種した効果が、冬になった途端に切れるわけではありません。一方で、時間とともに効果が弱まることはあります。接種時期は冬の流行だけでなく、今の流行状況も踏まえて考えます。2026年は群馬県で9月上旬に流行シーズンに入っているため、接種を希望する方が「11月になるまで待たなければ」と考える必要はありません。

注射を打つとインフルエンザにかかりますか?

注射に使う不活化ワクチンが原因で、インフルエンザを発症することはありません。ただし、接種直後で効果が十分に出る前に感染したり、接種後に発熱などの副反応が出たりすることはあります。なお、フルミストは弱毒生ワクチンであり、注射とは仕組みが異なります。

去年接種した、または今年インフルエンザにかかった場合も接種できますか?

昨年接種した方も、今年の接種を検討できます。インフルエンザにかかったことがある方も、別の型が流行することがあるため、体調が回復した後に接種について相談できます。

妊娠中でも接種できますか?

妊娠中は注射の不活化ワクチンを接種できます。フルミストは使用できません。妊娠中は、インフルエンザにかかると入院が必要な重い病気になりやすいことが知られています。接種は妊娠中のどの時期でも可能で、流産や先天異常のリスクを高めるという報告はありません。生まれてから数か月間、赤ちゃんを守る助けにもなるとされています。接種時期について迷う場合は、産科の主治医にもご相談ください。

当院の2026年度の接種案内

2026/27シーズンのワクチンは3価です

今季の国内の注射用インフルエンザHAワクチンには、A型2株(H1N1・H3N2)とB型1株(ビクトリア系統)が含まれています。以前の4価ワクチンに含まれていたB型の山形系統は外れています。

接種日・料金・助成

以下は2026年度の情報です。 当院では、注射のインフルエンザ予防接種を9月15日から、フルミストを9月25日から実施しています。自費接種の料金は、注射が1回目4,400円・2回目3,850円、フルミストが8,580円です。2026年度の接種案内・料金の詳細をご確認ください。

高崎市の高齢者インフルエンザ予防接種は、市内の実施医療機関では2026年9月24日から12月31日まで助成を利用でき、対象となる方の自己負担額は1,500円です。対象者や持ち物は高崎市の助成についての記事にまとめています。

当院ではLINEからインフルエンザワクチンを予約できます。予約については2026年度の接種案内をご覧ください。LINEの操作方法もご案内しています。注射とフルミストのどちらがよいか迷う方も、接種時にご相談ください。

まとめ

インフルエンザ予防接種は、発症する可能性を下げ、重症化を防ぐための対策です。注射は生後6か月から受けられ、13歳未満は2回接種します。2~18歳では、1回で接種が終わるフルミストも選択肢です。

例年は12月中旬までの接種が一つの目安ですが、2026年は群馬県ですでに流行シーズンに入っています。ご自身やご家族の年齢、持病、接種回数に合わせて、無理のない時期に接種をご検討ください。

参考文献

※この記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています。


この記事の執筆・監修者

高崎市の乾小児科内科医院 院長 乾恵輔

乾 恵輔(いぬい けいすけ) 乾小児科内科医院 院長

【保有資格】

  • 日本循環器学会認定 循環器専門医
  • 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医

院長よりメッセージ: インフルエンザワクチンは「いつ打てばいいか」で迷う方が多いワクチンです。今年は流行が早いので、持病のある方やご高齢の方、お子さんは、早めにご相談ください。


【予防接種のご案内】 

「注射とフルミストのどちらがよいか分からない」「持病があるけれど打ってよいか不安」といったご相談も、当院ではよくお受けしています。年齢や持病、接種歴を確認したうえで、お一人おひとりに合った接種方法をご案内します。

インフルエンザ予防接種をご希望の方は、公式LINEからご予約ください。画面の案内に沿って、ご希望のワクチンと接種日時を選択してください。

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