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シダキュアとは?スギ花粉症の舌下免疫療法薬の飲み方・飲み忘れ・注意点を解説

2026/10/06
シダキュアの舌下免疫療法について、舌の下に薬を置いて1分間保持する飲み方や飲み忘れ、注意点を解説するアイキャッチ画像

「シダキュアをすすめられたけれど、どんな薬?」「昨日飲み忘れてしまった」。飲み始める前も、続けている途中も、気になることはありますよね。

シダキュアは、スギ花粉症に使う舌下免疫療法の薬です。この記事では、毎日の飲み方や飲み忘れへの対応、ほかの薬との併用など、シダキュアを使うときに知っておきたいことをお伝えします。

目次(押すと目次が出ます)

シダキュアはどんな薬?

シダキュアは、スギ花粉のエキスから作られた、舌の下で溶かして使う錠剤です。毎日服用してスギ花粉に体を慣らし、花粉症の症状を軽くすることを目指します。症状がない季節も服用を続けます。

最初の1週間は成分量の少ない「開始用の錠剤」を1日1回1錠使い、2週目から「継続用の錠剤」に切り替えます。錠剤が変わっても、1日1回1錠という飲み方は同じです。

スギ花粉が飛んでいない時期に開始し、初回は医療機関で服用して、少なくとも30分間様子をみます。子どもでは5歳以上がひとつの目安ですが、正しく舌の下に薬を保てることが大切です。

治療は一般に3〜5年続けます。治療を始める時期や年齢、効果・費用については、別記事「舌下免疫療法はいつから?何歳からできる?スギ・ダニの開始時期、効果・費用を解説」で詳しく解説しています。

毎日の飲み方と、続けるためのコツ

舌の下で1分、その後5分は飲食を控える

服用直前に、乾いた指で錠剤を取り出し、舌の下に置きます。薬はすぐに溶けますが、唾液をすぐ飲み込まず、1分間保ってから飲み込みましょう。その後5分間は、飲食とうがいを控えます。

シダキュアの飲み方のイラスト。ミシン目で1個切り離してシートをはがし、乾いた指で取り出して舌の下に置き、1分間つばを飲み込まずに待ってから飲み込む。その後5分間はうがい・飲食をしない

錠剤はやわらかいので、包装の裏面をはがしてから取り出してください。あらかじめ包装から出して、薬ケースに移しておくことは避けましょう。

生活の流れに合わせて時間を決めましょう

家族がいる場所や日中に、落ち着いて服用できる時間を選びましょう。「朝食後に家族と過ごしている間」など、毎日の習慣と組み合わせると忘れにくくなります。

服用前と服用後2時間は、激しい運動・入浴・飲酒を避けます。運動や入浴の後に飲む場合も、十分に落ち着いてからにしてください。登校や部活動、お風呂の予定まで考えて、無理のない時間を決めると続けやすいですよ。

服用後、とくに30分間は体調の変化に注意してください。息苦しさや喉の強い腫れが出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。副作用の種類や対応については、別記事「舌下免疫療法はいつから?何歳からできる?スギ・ダニの開始時期、効果・費用を解説」で詳しくお伝えしています。

子どもには「一緒に確認する」習慣を

保護者の方が見守り、タイマーで1分を数えると、飲み込むタイミングが分かりやすくなります。飲んだらカレンダーに印をつけるなど、本人も参加できる方法を考えてみましょう。

飲んだ後の様子も見守り、口や喉に違和感があれば、おうちの人に伝えるよう話しておきましょう。飲み忘れや飲み方の間違いを言いやすい雰囲気も大切です。家族で担当を交代するときは、服用済みかどうかが分かるようにしておくと安心です。

飲み忘れたときはどうする?

シダキュアを飲み忘れたときの対応
気づいたときどうすればいい?
その日のうちに
気づいた
その日の分を服用します。
翌日に気づいた前日に指示されていた量を、1回分だけ服用します。
2回分をまとめて飲まないでください。
飲んだかどうか
分からない
その日は服用しないでください。
数日続けて
飲めなかった
再開する前に、医師へ相談してください。

※飲み始めの1週間や錠剤の切り替え時に飲み忘れた場合は、次に使う錠剤と切り替える日を、医師・薬剤師に確認してください。

1日分を忘れたとき

その日のうちに気づいたら、その日の分を服用します。翌日に気づいた場合は、前日に指示されていた量を1回分だけ服用します。2回分をまとめて飲まないでください。

「今日は飲んだか分からない」というときは、その日は追加で飲まずにおきましょう。飲み始めの1週間や錠剤を切り替える頃に忘れた場合は、次に使う錠剤や切り替える日を医師・薬剤師に確認してください。

数日飲めなかったとき

何日か続けて飲めなかった場合は、再開する前に処方した医師へ相談しましょう。最後に飲んだ日や、中断した理由、これまでに出た副作用を伝えてください。

長く間があいた場合は、開始用の錠剤から、医療機関で服用を再開することがあります。「何日までなら必ず大丈夫」と自己判断せず、再開方法を確認することが大切です。

シダキュアとミティキュア、両方を使える?

はい。スギとダニの両方が症状の原因になっている方では、医師の判断で併用することがあります。シダキュアはスギ花粉症、ミティキュアはダニによるアレルギー性鼻炎に使う薬です。

進め方の目安は、まず一方の薬を始め、約4週間服用して様子をみてから、もう一方を追加する方法です。検査で両方に反応があっても、症状との関係を確かめて治療を選びます。

2剤は一錠ずつ服用します。どちらを先に使うか、服用する時間や間隔は医師の指示に従ってください。併用時には副作用への注意も必要なので、自己判断でもう一方の薬を追加したり、2錠を一度に舌の下へ入れたりしないようにしましょう。

花粉シーズンには、ほかの花粉症の薬も使える?

はい。医師の指示に従い、抗ヒスタミン薬などの飲み薬、点鼻薬、目薬を一緒に使えます。

シダキュアを飲んでいても、花粉が多い年や治療を始めて間もない時期には、症状が出ることがあります。鼻水や目のかゆみが出たからといって、治療が無駄だったというわけではありません。つらい症状は、ほかの薬も使って和らげていきましょう。花粉シーズンの症状を軽くする工夫や、症状が長引く原因については、別記事「花粉症はいつ終わる?症状が続く原因と対策をアレルギー専門医が解説」で解説しています。

花粉シーズンも、すでに始めたシダキュアは通常継続します。ただし、この時期は服用後の体調変化にも注意が必要です。使った薬や症状を記録しておくと、受診時の相談に役立ちます。ほかの病気の薬や市販薬を使うときも、お薬手帳などで確認しましょう。

シダキュアの品薄は、今どうなっている?

鳥居薬品が出荷を制限しているのは、最初の1週間に使う「開始用の錠剤」です。2週目以降に使う「継続用の錠剤」とは、供給状況を分けて確認しましょう。

治療を始めたい方が増え、開始用の錠剤が入手しにくい状況が続いてきました。鳥居薬品は、原料となるスギ花粉の採取量を増やし、製造・包装の体制を整えてきました。

2026年2月の発表では、増産体制の構築は完了し、2025年10月から開始用の錠剤の出荷量を増やしているとしています。2026年も段階的に増やす予定ですが、出荷制限を解除する時期はまだ示されていません。

新しく始めたい方は、薬を確保できる見通しも含めて、医療機関や薬局に最新の状況をご確認ください。

シダキュアについて、よくある質問

シダトレンから切り替えられますか?

以前使われていた液体の薬「シダトレン」は、すでに販売を終了しています。切り替える際も、シダキュアは最初の1週間、開始用の錠剤から使うのが基本です。

以前シダトレンで治療し、今は中断している方は、治療した期間や中断した時期を医師に伝えてください。現在の症状も確認して、シダキュアを始めるか相談しましょう。

風邪をひいた日は、飲んでもよいですか?

風邪をひいたときや体調が悪いときは、服用前に医師へ相談してください。発熱、強い咳、喘息症状などがあるときは、いつもと同じように飲めるとは限りません。休む場合は、再開の目安も一緒に確認しましょう。

歯の治療や抜歯をするときは?

歯科医師に、シダキュアを服用していることを伝えてください。抜歯や口の中の手術、傷・口内炎があるときは、薬の吸収や刺激に影響することがあるため、服用前に処方医へ相談します。

休薬が必要か、いつ再開するかは、口の中の状態を見て判断します。服用を控える場合の詳しい説明は、別記事「舌下免疫療法はいつから?何歳からできる?スギ・ダニの開始時期、効果・費用を解説」をご覧ください。

1分待たずに飲み込んでしまったら?

その日は飲み直さず、翌日は前日に指示されていた量を、正しい方法で服用してください。子どもがうまく保てなかったときも、追加でもう1錠飲ませることは避けましょう。

冷蔵庫で保管する必要はありますか?

シダキュアは室温で保管でき、冷蔵庫は必要ありません。包装を開けず、子どもの手が届かない場所に置いてください。

シダキュアの飲み方や飲み忘れ、お子さんへの飲ませ方で迷うことがあれば、高崎市の乾小児科内科医院へお気軽にご相談ください。

参考文献・参考資料

※この記事は2026年10月時点の情報をもとに作成しています。


この記事の監修者

乾小児科内科医院 副院長 乾 宏行(アレルギー専門医) の写真

乾 宏行(いぬい ひろゆき) 乾小児科内科医院 副院長

【保有資格】

  • 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
  • 日本小児科学会認定 小児科専門医

副院長よりメッセージ: シダキュアは、毎日続けることで少しずつ効果が出てくる薬です。飲み忘れてしまった、子どもがうまく舌の下に置けない、といった悩みはよく伺います。困ったときは自己判断で飲み方を変えず、遠慮なくご相談ください。


【アレルギー科のご案内】 

当院では、大人の方はアレルギー科、お子さんは小児科で、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法の相談に対応しています。スギの舌下免疫療法は、スギ花粉が飛んでいない時期に始めます。治療を始めたい方や、飲み方・続け方で迷っている方はご相談ください。

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